人気ブログランキング | 話題のタグを見る

家族である故の悩み?

行人
夏目漱石 著

読み終わりました。
宿題が終わった時のように
気持ち良く眠れそうです(笑)

高校時代以来ですから
当時の倍以上の年齢。

高校生、甥が生まれたばかり
姉の帰省を迎える妹の立場から
長男の嫁、自分も子供を産み
義兄、義姉、義妹、義弟と関わる立場になりました。

中盤、肌に痛い位の、家族の関係。
微妙なんだよねぇ。色々。
なんて思いながら、読みました。

結局。
最後は何故、主人公ではなく、Hさんの筆なのか。

家族は、近すぎるのではないでしょうか。

"家族だから、自分の事を全て出して良い"
とは、私は思えないのです。
家族が楽しい気持ちで過ごしてもらいたいし
その為に、家を離れて時間をとる事もあります。

そして、もし彼や子供がずっと塞ぎこんでいたならば
私も気になり、彼や子供を客観的に見られません。
自分の至らない事をあれこれ考えたり、何が悪いのか、考えるでしょう。

最終盤。
"自分が幸福でないものに、他を幸福にする力がある筈がありません。"
Hさんのこの一言は、家族ではなく
俯瞰出来る立場だから観察・分析し、表現出来る事ではないかな、と思います。

この一言の為に、夏目漱石は書いて居たのかなぁ…。
夏目漱石自身、家族との関係に苦しんだのかなぁ…。
そんな事を考えました。

気持ち良く眠れそうだけれど
一言がドッシリと来ました。
by bo-sun | 2015-02-21 01:48 | その他趣味
<< 見目形、良くしようと言われても。 歯科定期検診。 >>