文字で伝えられることは、どこまで?

"詩というのは、文字だけでイメージを伝えなくてはならない。
だからどうしても、相手のボキャブラリーや想像力とか過去の人生経験に頼らざるをえない。"
三輪明宏さんが寺山修司さんにお話したことの一部ですが
本当にその通りだと思います。

中学生の頃から、源氏物語の現代語訳を読み続けていますが
訳者の違いだけでなく、私の年齢が上がるにつれて
情景が鮮やかに目の前に広がるのを実感するのです。

一番違いに驚いたのは、社会人になってから読んだ時でしょうか。
残念ながらそれ以降は
"前とは情景が違うよ"ということを分かって読んでいるので
違いに驚けなくなってしまいました。

紫式部の書いた時代の平均年齢は、50歳弱。
それから千年後に生きる私の心には
彼女が思い描く風景と同じものを、いつか映せるようになるのでしょうか。


転じて、自分のこと。
小学生の時から、"書く"ことが一番身近にあったのですが
30歳を過ぎて恩師から
"教科書のような言葉ではなく、「あなたの言葉」を使いなさい"
と言われ
図書館で色々な人の書いたものを読み、言葉の使い方を知り
少しずつ「私の言葉」が出来て始めているようです。

ただ、"私の頭の中にあるイメージはこう"と
映像等で表現するまでの欲はありません。
写真展を見るのは好きですけれど。
あくまでも、「言葉」を使いたいのです。
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by bo-sun | 2013-02-06 18:07 | 雑記
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